イスラム教は、国や宗派にもよりますが、厳格に禁止されていることや制限されていることがいくつかあります。
下記は、そのうちの代表的なものです。
イスラム教的に、豚肉は禁忌です。
これは有名ですが、他にも色々制限は多いです。
イスラム教の方がイスラム教国以外を訪れる際に問題となるのは食事であるケースが多いです。
なぜなら、国によってはイスラム教徒向けの食事が用意されていないケースもあるからです。
こうしたイスラム教徒が食べれないものをまとめたものが「ハラル」と呼ばれる規則ですが、詳細は後ほど説明します。
イスラム教では、賭け事が禁止されています。
イスラム教成立以前の中東では、マイスィルと呼ばれる賭けが一般的でしたが、「利益より害が大きい」という理由で禁止されました。
イスラム教でいうギャンブルとは、主に金銭をめぐって勝負するという概念があり、例えば福引きのような一定確率で商品を得られるものは許可される傾向にあるようです。
こちらも有名ですが、イスラム教では偶像崇拝が禁止されています。
特に、イスラム教の絶対神である「アッラー」は絵画などに絶対描かれません。
偶像を作成することで、イメージが固定化されてしまったり、「像に向かってただ拝めば良い」という間違ったやり方が広まってしまうことを防止する意図があります。
イスラム教では、女性が家族以外に髪を見せるのは失礼な行為に当たります。
また、他にも露出の多い服装を割けたり、できるだけ身体的な接触を割けたりと、女性に対する制限はそれなりにあります。
左手はトイレをしたときにお尻を拭く手と言われており、不浄なものであるという認識があります。
そのため、握手をする際は必ず右手で行います。
左利きの人は無意識に左手を出す方もいるようですが、イスラム教の方と握手をする際は気をつけないといけません。
上記でも触れていますが、イスラム教における食事には、「ハラル」という使用してはいけない食材の規定があります。
ハラルとされるのは、豚、犬、そしてかぎづめのある動物や、それらを使用した食材が当たります。
また、お酒もハラルで禁止されています。
また、反対に、野菜、果物、魚、卵、牛乳などは特に制限がありませんので、ハラルに則った料理というのは、こういったものがメインに使われる傾向にあります。
先ほど説明した通り、イスラム教ではギャンブルも禁止されていますが、原理としてはかなり似ている「保険」も禁止されています。
とはいえ、社会的には保険の仕組みの有用性も認知されているため、「タカフル」と呼ばれるイスラム独自の保険があります。
ここでは、保険金は「寄付」として扱われ、あくまで相互扶助を意識したものになっています。
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イスラム教における禁止・制限事項はハラルだけではありません。
というわけで、この記事ではハラルの詳細を含めたその他の禁止事項についても解説しました。
ご参考になれば幸いです。